コードを細かく、濃くする。第2弾
例によってけーけーです。
前回の「コードを細かく、濃くする。」という記事、書いてる側も楽しかったし、「また見たーい!」みたいな声を貰ったりしてWinWinだなぁと思ったんでもっかいやりましょう。今回いじるのは「丸の内サディスティック」等にみられるコード進行、通称「丸サ進行」です。
まず、どういったコードかというと(今回も基準はC、4カウントです)、
F - E - Am - C
4カウントのコード進行はそれほど珍しい訳でもないですが、このコードは単調になりにくい上、変化を付けやすいという素晴らしいコード進行なんです。事実、「丸の内サディスティック」は一部を除いてこのコード進行のみで1曲を奏でています。
では、実際に変化を付けていきましょう。特に気をつけるのは、最後のCです。このコードで継続感を出すか、収束感を出すかが鍵になっていきます。
FM7 -Eaug7 -Am9 - CM7-C7
メジャーセブンスはジャズへの第1歩。すごくよく使います。メジャーセブンスを使っとけばジャジーになります、とりあえず。このコード進行はどちらかというと継続する雰囲気を出してますね。なぜなら、C7のなかにEが入っており、これは一般的にFへと展開していくコードだからです。
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Fadd2 - Eaug7 - Gadd2/A - E7/A-(C-9)
ボサノバ。くっそボサノバ。テンポを半分にしてシェーカー振りながら声低い女声が聞こえる。特徴はやっぱりadd2ですね。addは「何かを追加する」といった意味で使われます。Fadd2なら、Fのコードにfから2番目の音を足しますよーってことです。これで音に複雑みを加えられます。あくまでaddは装飾なので、根音もしくはベースの音をしっかり鳴らすようにしましょう。もっと遊ぶなら最初のコードはGadd2/Fなんかにしても楽しい。実際のところボサノバで必要なのは根音だったりするほど。
という下書きを見つけたので今更だけど公開します。いつ書いたらすら覚えてないけど楽しんで貰えてたら嬉しいですね。